小説:「クラッシュ・ブレイズ ヴェロニカの嵐」茅田砂胡

本を読むのも久しぶりだ。
訳あって未開拓惑星に放り出されたリィ+シェラ+その他中高生ご一行。サバイバルは二人の本職なので笑って見ていられるが、他の子ども達はそうはいかない。もっとも私自身も外で生活できるわけではないが。
サバイバルの最中にあっても優先される宗教的価値観。そしてそれを尊重するリィの価値観。
普通なら、ここで生き延びられて良かったね、と言う話で終わりなのかもしれん。
だが、その後(もしくは最初)のやりとりがナイスだ。何が人権なのか。人の言う事の何を信用するのか。本当に人は自分自身に都合良く生きていられるものだ。
いつも通り笑えて、いつも通り自分の常識を考えさせられる。